朝の空気がやわらかく、どこか新しい始まりを予感させるような気がする日があります。
そんな朝、私はいつものようにウォーキングの準備をしながら、ふと妻の顔を見ました。
湯気の立つ味噌汁、白く光るご飯、そしてさりげなく並べられたおかずの数々。
何気ない朝食の風景の中に、妻のやさしい心づかいが込められているのがわかります。
私はそれを言葉にすることはあまりないのですが、内心ではいつも「ありがとう」と感じています。
家族の笑顔が、私の背中をそっと押してくれる。
だから今日も、足を前に出すことができるのです。
年を重ねてきて、「相手が今、なにを求めているか」に目を向けることの大切さをようやく知りました。
若いころは、自分のことばかり考えていたように思います。
でも今は、家族の笑顔や、ちょっとした喜びの瞬間を見逃さずにいたい。
その思いが、私の毎日をあたたかく、やわらかくしてくれます。
朝の支度をしながら、こんな言葉が浮かびました。
家族の顔を見ながら
今なに求めてるかなって思う
笑ってくれたらそれだけで
今日もいい日になる
小さな詩のようなものですが、これが私の本音です。
今日も私は、歩き出します。
心の中に、家族の笑顔をそっと抱えて。
途中で見かける花のつぼみ、空の色、道端で挨拶を交わすご近所さん――
すべてが、やさしく感じられるのは、きっと心が整っているからでしょう。
もし、この記事を読んでくださっている方がいたら、
どうかご自身の「小さなよろこび」に気づいていただけたら嬉しいです。
それは、誰かの笑顔かもしれませんし、自分のこころがホッとする瞬間かもしれません。
朝の静かな時間に、すこしだけ気持ちを整えて、
大切な人のことを思いながら、一日をはじめてみませんか?
きっと、それだけで心が豊かになります。
コメント