「手のひらに宿る未来 ~とうもろこしの種まきの朝~」

今朝の畑。
手のひらに小さく並んだとうもろこしの種を見つめながら、静かに深呼吸をひとつ。
この小さな粒に、これからの季節が詰まっているのだと思うと、不思議な力を感じます。

まだ冷たい土に、もみ殻を優しく混ぜて温もりを残す。
そこへ、そっと命の種を託します。
芽吹く日を信じて、あとは土と太陽と雨の力に任せるだけです。

60歳を過ぎて「生きててよかった」と感じられるようになったのは、
こうして毎朝、自然と語らい、小さな命に触れているからかもしれません。

過去の自分に言いたいのは、「焦らなくていいよ」「今がいちばんいい季節だよ」と。
人生にも、土にも、ちゃんと芽が出る時があるのだと、教えてもらっています。

きょうも一粒、
未来へ向けて、まきました。

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