小さな草と向き合う朝
昨日は、待ちに待ったトマトの植え付け準備の日でした。
朝の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、畑へと向かいます。
まだ小さな若葉が揺れる畑の片隅に、今年も新たな命を育てる準備を始めると思うと、自然と顔がほころびます。
まずは畑の雑草をひとつひとつ丁寧に抜いていきました。
小さな草たちも、冬を越えて元気に伸びていたことに少し感心しつつ、トマトたちの居場所を整えるために、ありがとうの気持ちを込めて手を動かします。
雑草を抜くたび、土の香りがふわりと立ち上り、畑全体が呼吸をしているかのような感覚に包まれました。
米ぬかで土を育てる
次に取り出したのは、私の畑作りに欠かせない「米ぬか」。
手のひらにすくって、パラパラと軽やかに土の上に撒いていきます。
米ぬかは、土に栄養を与え、ふかふかにしてくれる頼もしい存在。
トマトたちがすくすく育つ未来を想像しながら、まるで魔法の粉を振りまくように、優しく畑を包みました。
土と心をふんわり整える
最後に、撒いた米ぬかを軽く土と混ぜ合わせる作業です。
クワを使って、ふんわりと土を起こすようにかき混ぜていきました。
柔らかい手応えを感じながら、土の中に新しい命を迎えるためのベッドを整えていく…そんな感覚でした。
作業が終わった後、畑を見渡すと、まるでほっと一息ついたような土の表情がありました。
これで、いつでもトマトたちを迎えられる準備は万端です。
今年もきっと、太陽の光をたっぷり浴びて、甘くて元気な実をつけてくれることでしょう。
畑作業は体を使うけれど、不思議と疲れよりも喜びの方が大きいもの。
土とともに過ごす時間は、私にとってかけがえのない癒しのひとときです。
トマトの苗を植える日が、今から楽しみでなりません。
【ひとことメモ】
米ぬかは、発酵が進むと土の中の微生物たちが活発になり、 野菜の根っこを元気にしてくれます。
ふだんは捨ててしまいがちな米ぬかも、 畑では立派な“ごちそう”。
自然の恵みを活かす知恵って、なんだか楽しいですね。
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